動画制作の相場って？10万円〜100万円の動画の違いを徹底解説！

現代社会で欠かせない存在となっている動画。
特にテレビCMやYouTube内の広告など、商品やサービスの紹介動画はよく目にします。
それに伴い、個人や自社で動画を制作したいと考える方も増えました。

しかし 「お金がかかりそう」「初めてだから相場が分からない」など費用の面で心配があり、動画制作に踏み切れない という方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、 動画制作にかかる費用の相場や、料金がどのように決まるのかを解説します。 
動画の代表格である商品・サービス紹介動画の費用と料金相場や、費用を安く抑えるコツも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

1.【動画の目的で変わる！】動画制作にかかる費用の相場・目的別の一覧表

動画制作費用の相場について解説する前に、まずは動画の目的ごとの費用の目安を紹介します。

数万円で制作できるものから最低でも100万円以上かかるものまで、 動画によって幅広くなっています。 

特に高額になりやすいのがテレビCMで、ハイクオリティのものになると500万円以上かかることも珍しくありません。
出演キャストに有名タレントなどを起用すれば、1000万円を超えることもあるでしょう。
いわゆる出演料は動画制作の費用の中でも人件費に該当します。

このように動画制作に必要な費用は、大まかに分類することができます。
次の見出しでは、動画制作費用の詳細について見ていきましょう。

1-1.動画制作の費用は企画費＋人件費＋諸経費

動画制作の費用は「企画費｣「人件費」「諸経費」の3つに分けることができます。

①企画費
「企画費」は動画の台本作成や制作全体のスケジュールなど、 動画の進行に関する費用のことで、金額の目安は2万円～50万円 です。

動画制作のプロジェクトの予算・進行を管理するプロデューサーや、動画制作全体の演出を指揮するディレクターが担当します。

②人件費
動画に出演する キャストや制作に関わるスタッフの費用で、金額の目安は5万〜300万円以上 と幅広くなっています。
また、実写かアニメーションかで必要なキャストやスタッフの種類も異なります。

以下が一般的に必要とされるスタッフです。

実写：ディレクター、カメラマン、キャスト（実写）、編集者、ナレーター
アニメ：ディレクター、イラストレーター、アニメーター、ナレーター

人件費はさらに細かく分類することができます。

この記事では前述したキャストやスタッフに関わる「役者・モデル費」「カメラマン費」「編集費」「ナレーション費」「グラフィック作成費」「アニメーション制作費」をご紹介します。

・役者・モデル費
キャストの出演料です。プロの役者を起用する場合は1本5万円程度ですが、有名なタレントやモデルを起用すれば数千万円することもあります。

・カメラマン費
動画の撮影を担当するカメラマンとアシスタントの費用です。
金額の目安はカメラマンが8万〜15万円、アシスタントは3万円になっています。
また、使用するカメラが高性能で大型のものになれば、それだけ金額が上がります。

・編集費
撮影後の動画を編集する際にかかる費用です。
字幕（テロップ）・簡単なSE（効果音）の挿入・画像やイラストの挿入などが該当します。金額の目安は5,000円〜50万円以上ですが、2D・3Dなどの特殊な加工を施す場合は費用が高額になるでしょう。

・ナレーション費
動画にナレーションを入れるナレーターの人件費です。金額は1本5万円程度。制作会社によっては、原稿の文字数や活動時間で料金が決まる場合もあります。

・グラフィック作成費
アニメーション動画で、キャラクターや背景など複数の場面を描くイラストレーターの人件費です。金額は動画の長さによって決まり、1分約10万円、1カット約8,000円〜が目安です。

・アニメーション制作費
イラストレーターが作成したイラストを、コンピューターを使用して滑らかに動かす作業の費用です。
アニメーション動画の肝といえる部分で、この作業によって動画のクオリティが決まります。
編集作業の中で最も時間がかかり、金額の目安は1本20000円～です。
ただし、テレビアニメの経験があるようなスキルの高いイラストレーターを起用すれば、その分金額が高くなります。

・諸経費
小道具や大道具などの美術品や、撮影地までの移動費や宿泊代、スタッフのロケ弁当まで多岐にわたるのが諸経費です。

制作会社ごとに金額の差異が小さいため、 見積りを比較したい場合は企画費や人件費を見るといいでしょう。 

1-2動画制作の料金を決めるポイントは「長さ」×「演出」

動画制作にかかる費用・相場は 「動画の長さ（尺）」×「演出の質（クオリティ）」 で決まります。
また、動画制作は以下の３つに分類され、金額が決まるのが一般的です。

1-2-1.素材を自社で用意してテンプレートに沿って作る

出演キャストや撮影地などの素材を自社で用意して、撮影や編集を制作会社に依頼する方法です。
 制作会社は動画の目的ごとにテンプレートを持っていますので、それに沿って制作すれば、一から構成を作成する必要がありません。 

それにより、費用を最低限に抑えることが可能。
金額の目安は10〜30万円です。

1-2-2.テンプレートにオリジナリティを加えて凝った動画にする

 テンプレートの動画を主として、依頼主の要望やイメージを基に工夫を凝らしてオリジナリティを出す方法です。 

費用を抑えつつ、他の動画と差別化を図ることが可能。
金額の目安は30〜80万円です。

1-2-3.完全オリジナルの凝った動画にする

企画構成から編集まで、一から作り上げる方法です。
テンプレートがないため、 時間や費用はかかりますが、オリジナリティのある印象強い動画が制作できます。 
金額の目安は80〜200万円以上です。

2.【無駄を省くのがポイント】商品・サービス紹介動画の料金相場と費用を安く抑えるコツ

動画の中でも、制作される機会が多いのが商品やサービスの紹介です。

動画は視覚と聴覚の両方に訴えかけることができることから、文字や写真だけを使用した場合よりも消費者の印象に残り、認知や興味などの効果を発揮しやすくなっています。
そのため、多くの企業が商品やサービスの紹介を動画で行っており「ぜひ自分たちも」という方も多いでしょう。

ここからは、 商品・サービス紹介動画の料金相場と、費用を安く抑えるコツを紹介していきます。 

2-1料金相場

商品・サービス紹介動画の料金相場は、 10万円～200万円 と幅広くなっています。

主な種類は２Dのアニメーション動画と実写動画の２つですが、相場はクオリティによって異なるため「できるだけ簡単に作りたい」「本格的な仕上がりにしたい」など、動画制作において何を優先させるか決めておくのがオススメ。

以下、特徴ごとの料金相場です。

2-1-1.アニメーション

・既存のイラストを組み合わせる
料金相場：10〜30万円
動画の尺：15〜30秒
アニメの質：低
制作時間：1ヶ月
主な発注先：フリーランス/個人

 制作会社の持っているイラストを使って、アニメーションにする方法です。 
質は落ちてしまいますが、費用を格段に抑えられるため、とりあえず商品やサービスを紹介する動画が欲しい方にオススメ。

・オリジナルイラストを簡単なアニメーションにする
料金相場：30〜100万円
動画の尺：30〜60秒
アニメの質：中
制作時間：1.5〜2ヶ月
主な発注先：中小企業

 イラストレーターが描いたオリジナルのイラストを使って、簡単なアニメーションにする方法です。 
商品・サービス紹介動画で最も多い依頼になっており、オリジナルイラストの数が少ないほど料金が抑えられます。
オリジナリティを出しながらも、できるだけ料金を抑えたい方にオススメ。

・オリジナルイラストを良質なアニメーションにする
料金相場：100〜200万円
動画の尺：1分以上
アニメの質：高
制作時間：2〜2.5ヶ月
主な発注先：中小企業

 オリジナルのイラストを、スキルのあるアニメーターの力で良質なアニメーションにする方法です。 
価格幅は広いですが、3DやCGを組み合わせる場合は高額になります。
クオリティ重視で、制作した動画によるブランディング効果を得たい方にオススメ。

・フレームバイフレーム（テレビや映画のクオリティ）で本格的な動画にする
料金相場：200万円〜
動画の尺：1分以上
アニメの質：高
制作時間：3ヶ月以上
主な発注先：大手企業

 テレビCMで目にするような、高品質のアニメーションを想定した方法です。 
何とタイアップするかで価格に差があり、人気キャラクターとのコラボなどは高額になりやすいのが特徴。
費用は200万円以上としていますが、場合によっては1000万円を超えることもあります。
アニメーション動画はアニメの質と、それを制作するクリエイターの質によって大きな差が生まれます。

まず、アニメの質による差ですが「既存のイラストを組み合わせる」「オリジナルイラストと簡単なアニメーション」「オリジナルイラストと良質なアニメーション」の場合、モーショングラフィックスと呼ばれる手法で、カクカクとした動きになります。
ロゴやイラストなどに動きや音を加えるだけなので、比較的簡単に短い時間で制作できるのが特徴です。

それに対して「フレームバイフレーム」は滑らかに動くのが特徴で、テレビや映画で観るようなクオリティの高い動画になります。
制作費用や時間はかかりますが、本格的な動画を作りたい場合はこの手法を採用するのが必須です。

2-1-2.実写

・とにかく価格を安く抑える
料金相場：10〜30万円
動画の尺：2分以内
ロケ地：1ヶ所
キャスト：社員
機材：1カメラ
制作時間：1ヶ月
主な発注先：フリーランス/中小企業

 出演するキャストに社員を起用して、費用を抑える方法です。 
カメラも1台にすることで機材にかかる費用も最低限にすることができます。
クオリティにこだわらず、実写動画をできるだけ安く作りたい方にオススメ。

・分かりやすい表現にする
料金相場：30〜80万円
動画の尺：2分以内
ロケ地：2ヶ所
キャスト：社員
機材：2カメラ
制作時間：1〜1.5ヶ月
主な発注先：中小企業

 出演するキャストに社員を起用して費用を抑えつつ、カメラの台数やロケ地を増やしてクオリティを少し上げる方法 です。
費用は極力抑えたいものの、動画は一定のクオリティを保ちたい方にオススメ。

・プロの役者を起用する
料金相場：80〜200万円
動画の尺：2分以内
ロケ地：2ヶ所
キャスト：プロ
機材：2カメラ
制作時間：1.5〜2ヶ月
主な発注先：中小企業

 出演するキャストにプロの役者を起用して、動画のクオリティを格段にアップさせる方法です。 
プロの役者を起用する場合、動画1本で5万円程度の費用がかかりますが、人物を長く映すような演技力が必要な動画を作りたい方にオススメ。

・本格的な動画にする
料金相場：200万円〜
動画の尺：2分以内
ロケ地：条件次第
キャスト：条件次第（有名タレント起用の場合は費用が高額に）
機材：条件次第
制作時間：3ヶ月以上
主な発注先：大手企業

 ロケ地・キャスト・機材にこだわり、本格的な動画にする方法です。 
費用や制作時間はかかりますが、動画のクオリティを上げることでブランディング効果を狙い方にオススメ。

実写動画は主に、使用するロケ地や出演するキャストによって、費用に差が生まれます。
動画を作りたいだけであれば、費用を抑えるために、出演するキャストは自社で用意することがほとんどです。
それに対してプロの役者やタレントを起用すれば、動画のクオリティが上がりますが、多大な費用がかかります。

2-2.費用を安く抑えるコツ

動画制作において費用を安く抑えるためには、アニメーションの場合は「メッセージの数」が、実写の場合は「人件費」と「撮影時間」がポイントです。

・メッセージを絞る
 伝えたいメッセージの数はできるだけ絞るのがオススメです。 
メッセージが多すぎると視聴者の心に刺さらず、印象にも残りません。
メッセージの数は 30秒前後の動画で1つか2つ、60秒以上の動画で3つが基本 となっています。

90秒・120秒と動画の尺が伸びてもメッセージの数は増やせないため、メッセージを減らして動画の尺を短くするほうが、費用を抑えることができるでしょう。

・出演者を自社で用意
キャストの出演料は、場合によって一番費用がかかる人件費です。
テレビCMなどクオリティを重視するような動画では、有名タレントを起用することが多いですが、人物があまり映らない動画や、観る人が少ない地方CMでは出演者の費用を抑えるのが得策です。

 自社の社員を起用することで、キャストにかかる人件費を削減 できます。

・撮影時間を減らす
撮影には機材費用だけでなく、ロケ地の使用料や移動費などもかかります。
既存の写真やスライドによる代替えを行うことで、 撮影時間を減らしてそれにかかる費用を節約できます。 
一日撮影を行う場合は、半日程度で終わらせられないか検討してみましょう。

また、天候に左右されない屋内での撮影にすることで、悪天候による延期や撮影の長期化を防ぐことができます。

３.【まとめ】相場を把握して無理なく動画を制作しよう

この記事では、動画制作にかかる費用の相場や、料金がどのように決まるのかを解説しました。
動画の制作を専門の制作会社に依頼する場合、費用相場を理解しておけば、予算を立てやすく、無駄な出費を防ぐことが可能です。

また、商品・サービス紹介動画の費用と料金相場や、費用を安く抑えるコツもご紹介しました。
商品・サービスを紹介する場合、ターゲット層の印象に残るためには動画を使用するのが一般的。
しかし、商品やサービスを消費者に売ることが目的である以上は、動画にかける費用はできるだけ安く抑えるのがポイントです。

ぜひ、この記事で紹介した料金相場を参考にしながら、制作方法をしっかりと検討してください。
費用を安く抑えるコツも取り入れることで、最低限の価格で動画を制作できるでしょう。

ブルームワンでは北陸だけでなく、全国の動画制作も請け負っております。
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